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2004年11月21日

雲のむこう、約束の場所

渋谷でKYと合流。今回東京に来た一番の目的である「雲のむこう、約束の場所」を見ることにします。詳しくはこちらの紹介記事を見てもらうとして、「ほしのこえ」で一躍有名になった新海誠監督の最新作です。「ほしのこえ」は下北沢のトリウッドで2年前に見たのですが、とにかく衝撃を受けました。このレベルの作品が個人で、しかもあまり年が離れていない人(4つ上?)が作ってしまったのかと。今回の作品も公開されたら必ず見に行くと決めていました。

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この作品、残念なことに上映館数が少ないです。都内というか関東では渋谷のシネマライズ(ライズエックス)だけ。しかも上映期間もわずか1ヶ月しかありません。最初に書いちゃいますが、もしアニメ映画を見ることに拒否反応がない人であれば見ることをお勧めします。今年見た中でもっとも素晴らしい映画でした。

15:30の回を見る予定で、2時間前に映画館へ。さすがに早すぎかな〜とも思っていたんですが、既に4人ほど並んでいる人たちの姿を発見。どうせならいい席で見たいので2時間並ぶことにします。最近は指定席を予約して見るのが当たり前になってしまっているので、待つのもなかなか新鮮ですね。KYという話し相手もいるから退屈しませんし。

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初日ということもあり、上映前に新海監督と美術の丹治匠さんの舞台挨拶がありました。監督を直に見るのは2年半ぶりですがお変わりないようで幸いです。録画していたのはいずれDVDで出るときの特典映像にでもなるんでしょうか。

本編の感想ですが、とにかく素晴らしいです。この素晴らしさを伝えるには、私の乏しい文才には荷が重すぎますね。非常に真っ直ぐでシンプルなストーリーでした。背景に色々とごちゃごちゃした設定(日本が南北分断されているとか)がありますが、それらはあくまで脇役で、主人公ヒロキと親友のタクヤ、そしてヒロインのサユリの織りなす友情と恋がきっちりと描かれています。何のひねりもなく(失礼)、ここまで真っ直ぐな作品を作られたということには、ただただ脱帽です。そして、作品を通してずっと感じる郷愁とか懐かしさ、ノスタルジー、そういったものが心を打ちます。失われてしまったもの(かなえられなかった約束)が、我が事のように心を痛めます。どれだけ言葉を尽くしても、この感動の1%も伝えることができないのがもどかしいです。もし、私の駄文を読んで興味を持たれた方は是非劇場へ足を運んでみて下さい。

今更ながら、書いた文章を読んでちょっと恥ずかしいです。せっかく書いたので消しませんが。ストーリーは勿論のこと、映像の美しさは特筆ものです。「ほしのこえ」でもいいな〜と思いましたが、今回は更にレベルアップしています。あ、音楽もいいですよ。気が早い話ですが、早いところDVDになりませんかね〜。それまでは予告編を見て心を慰めるしかないですか。

投稿者 sai : 2004年11月21日 00:30

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